「ら抜き言葉」とは間違い?例や使えない時・使える時も解説
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「ら抜き言葉」とは「助動詞”られる”の”ら”が落ちた言葉」のこと
HOMEビジネスワード日本語表現「ら抜き言葉」とは間違い?例や使えない時・使える時も解説「ら抜き言葉」は日本語として間違っていると言われていますが、日常会話では普通に使われています。
この「ら抜き言葉」はいつから使われていて、どこが間違いなのでしょうか。
今回は「ら抜き言葉」の意味と使われ始めた時期に併せて、特徴と例を紹介します。
「ら抜き言葉」を使わない方がいいケースと使えるケースも解説します。
目次1「ら抜き言葉」の意味と歴史1.1「ら抜き言葉」とは「助動詞”られる”の”ら”が落ちた言葉」のこと1.2「ら抜き言葉」は昭和初期から始まる2「ら抜き言葉」の特徴と例2.1「ら抜き言葉」は常に可能の意味で使われる2.2「見れる」と「見られる」の意味の違い3「ら抜き言葉」は間違い?3.1「ら抜き言葉」はビジネスでは使わない4「ら抜き言葉」が間違いではないケースとは?4.1「ら抜き言葉」は親しい間柄なら許される4.2方言として使われている場合は認められる4.3「ら抜き言葉」で可能・受け身・尊敬の見分けがつきやすい4.4意味がわかりやすくなるら抜き言葉「食べれる」5まとめ「ら抜き言葉」の意味と歴史「ら抜き言葉」とは「助動詞”られる”の”ら”が落ちた言葉」のこと「ら抜き言葉」とは、動詞に連結する助動詞「られる」の「ら」が落ちてしまった言葉です。
「見れる」「来れる」などが一例です。
「ら抜き言葉」で使われる助動詞「られる」は可能を意味して、本来ならば「見られる」と言うべきところを、「ら」を省略して「見れる」と表現します。
「ら抜き言葉」は昭和初期から始まる「ら抜き言葉」は昭和初期に使われ始めて戦後に増加しました。
「ら抜き言葉」が生まれた理由は、可動動詞の影響があると考えられます。
可動動詞とは、可能の意味が含まれる動詞のことです。
「読める」や「話せる」のように「読む」や「話す」に可能の意味を持たせるために「読める」や「話せる」として一つの動詞として成立している言葉です。
しかし可能動詞として成り立たない「見る」や「来る」という動詞も多くあり、それらの動詞を可能動詞に真似て活用させて「ら抜き言葉」ができたと言われています。
「ら抜き言葉」の特徴と例「ら抜き言葉」は常に可能の意味で使われる「ら抜き言葉」は常に可能の意味で使われるという特徴があります。
例えば「見れる」と言えば、「見ることができる」という意味ですし、「食べれる」なら「食べることができる」という可能の意味です。
「ら抜き言葉」にしないで「られる」が使われた表現では、「られる」の意味を可能、受け身、尊敬のいずれかで使われていることを文脈から解釈します。
「ら抜き言葉」の例「見れる」「食べれる」「来れる」「寝れる」「着れる」「切れる」「起きれる」「出れる」「乗せれる」など。
「見れる」と「見られる」の意味の違いここでは「ら抜き言葉」の一例である「見れる」を使って、その意味を解釈してみましょう。
「見れる」「見れる」は「見られる」のら抜き言葉です。
「見る」に可能・受け身・尊敬の意味がある助動詞「られる」がついた「見られる」の「ら」がなくなった言い方です。
「見れる」の例文「あの丘からは素晴らしい景色が見れる」「見られる」上記の例文を正しい日本語表現にすると、次のようになります。
「見られる」の例文「あの丘からは素晴らしい景色が見られる」この例文は日本語として正しいのですが、この例文だけからでは「られる」が可能、受け身、尊敬のうちのどの意味で使われているのかが判然としません。
「見られる」は、「見ることができる」という可能の意味、誰かが見ているという受け身の意味、または見ている人物に敬意を表した尊敬とも解釈できます。
「ら抜き言葉」は間違い?「ら抜き言葉」はビジネスでは使わない「ら抜き言葉」は正しい言葉の使い方とは言えないので、改まった場では使うべきではないという考え方が主流です。
そのためビジネスシーンでも「ら抜き言葉」は使わないほうがいいでしょう。
「ら抜き言葉」を使うと正しく日本語が話せていないという印象を相手に伝えてしまうだけでなく、常識がないと疑われてしまうこともあります。
特にビジネスメールで「ら抜き言葉」を使うと違和感を感じる人もいますので、ら抜き言葉ではない正しい言葉遣いをするのが望ましいでしょう。
「ら抜き言葉」が間違いではないケースとは?日本語として正しくない「ら抜き言葉」ですが、「ら抜き言葉」を使うことが許されている状況もあります。
ここでは「ら抜き言葉」を使える状況を見ていきましょう。
「ら抜き言葉」は親しい間柄なら許される「ら抜き言葉」が日常的によく使われていることから、親しい間柄の人との会話でなら認めてもいいのではないかという考え方があります。
また、「ら抜き言葉」は正しい日本語表現ではないけれど日常会話では浸透しているから、多用しすぎなければいいのではないかという頻度の問題として捉えられることもあります。
方言として使われている場合は認められる「ら抜き言葉」は北陸から中部、北海道では方言としてよく使われていて、すでに定着した表現です。
そのため地域によっては、「ら抜き言葉」が普通の表現として認められています。
「ら抜き言葉」で可能・受け身・尊敬の見分けがつきやすい「ら抜き言葉」の肯定派には、「られる」の意味がわかりやすくなるので合理的という意見もあります。
「ら抜き言葉」は可能の意味でしか使われないという特徴から、「ら抜き言葉」にすると可能の意味だとすぐ分かります。
意味がわかりやすくなるら抜き言葉「食べれる」「ら抜き言葉」にすると意味がわかりやすくなる一例として「食べれる」を紹介します。
「ライオンは食べられる」という文では「ライオンを食べることができる」という可能の意味なのか、「ライオンによって何かが食べられる」という受け身の意味なのか、さらにはライオンに敬意を表した尊敬の意味なのかがはっきりしません。
その点「ライオンは食べれる」なら可能の意味ですから、「ライオンを食べることができる」という意味だということがすぐにわかります。
まとめ「ら抜き言葉」とは助動詞の「られる」の「ら」が抜け落ちた日本語表現です。
「見れる」「食べれる」などがあり間違った日本語表現なのですが、日常会話や方言のなかでは浸透しているので「ら抜き言葉」を使ってもいいのではないかという意見もあります。
しかし「ら抜き言葉」は正しい日本語表現ではないという考えも根強いので、あらたまった場では「ら抜き言葉」は使わないようにしたほうがいいでしょう。
ABOUTUSLight1「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。
ドイツ在住で2児の母。
好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。
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