推量の表現「~ようです」 | 日本語教師の広場

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○推量の「~ようだ」には、相手を配慮するときに使う婉曲表現の用法もあります。

(11)A: 田中さんのご主人、リストラされたんですって? B:ええ。

そのようです。

( ... 日本語教師の広場 推量の表現「~ようです」 メニュー 日本語教師の広場TOP 推量の表現「~ようです」の概観 推量の表現「~ようです」 推量の表現「~ようです」 推量の「~ようだ」の意味 ●「~ようだ」は 話者がその場の状況を見て、判断したことを述べる表現です。

(1)(友人の目にクマができているのを見て) ・きのう、あまり寝ていないようですね。

(2)(上司たちの会話を聞いて) ・あのプロジェクトは 成功したようだ。

(3)(歩いていると、とある家からカレーのにおいがしてきました。

) ・この家、夕飯は、カレーのようですね。

(4)(福袋を買う前に触って) ・折りたたみ傘のほかにも、何か入っているようですね。

(5)(あるカクテルを試飲して) ・ワインの中にオレンジジュースを入れたようですね。

●ステップ1「~ようだ」は人間の五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚) を使って得た情報から、総合的に考えて、推量した結果を述べる表現です。

(1)では、視覚を使っています。

(2)では、聴覚を使っています。

(3)では、嗅覚を使っています。

(4)では、触覚を使っています。

(5)では、味覚を使っています。

●ステップ2「~ようだ」は視覚、聴覚はもちろん、現在の状況を見て、 過去の体験も踏まえて、総合的に判断して、述べる表現です。

(6)(空港で。

人だかりがしている。

黄色い歓声も聞こえる。

ほとんど若い女性だ。

welcomボードを持っている人もいる。

) ・外国のスターが、来るようですね。

●「~ようだ」は、書き言葉で多く使われ、 話し言葉では「~みたいだ」をよく用いています。

(7)試合は もう、始まったようだ。

(8)陳さんは マックに行かないみたいですよ。

●「~ようだ」は、自分のことについても使うことができます。

(9)(寒気がするし、体が熱い) ・熱があるようです。

(10)(鼻水が出てきて、咳も出る) ・風邪をひいたようです。

●推量の「~ようだ」には、相手を配慮するときに使う 婉曲表現の用法もあります。

(11)A: 田中さんのご主人、リストラされたんですって? B:ええ。

そのようです。

(Bさんは、事実を知っているのですが、田中さんの家族に配慮して、 「~ようです」を使っています。

) 推量の「~ようだ」の配慮表現をご覧になりたい方は こちらをどうぞ。

>>推量の婉曲表現「~ようです」 「~ようだ」の形 動詞 な形容詞 飲む 飲まない 飲んだ 飲まなかった +ようだ 元気な 元気じゃない 元気だった 元気じゃなかった +ようだ い形容詞 名詞+だ 暑い 暑くない 暑かった 暑くなかった +ようだ 休みの 休みじゃない 休みだった 休みじゃなかった +ようだ ●「~ようだ」は その前に 「動詞」「い形容詞」「な形容詞」「名詞+だ」の普通形をとります。

●「な形容詞」「名詞+だ」の非過去・肯定の接続の形に気を付けてください。

学生には 注意を促しましょう。

(1)田中さんは、コーヒーが嫌いなようです。

(2)佐藤さんは 病気のようです。

「~ようだ」導入のヒント ●1、初級の授業では、まず、ステップ1の意味から入ります。

触ったり、においをかいだり、聞いたり、見たり、 といった、わかりやすい導入を使います。

*注意、たいていの場合学習者は「~そうだ(様態・視覚を使う)」 をすでに勉強しています。

そこで、「~そうだ」と「~ようだ」の 違いを際立たせるために、必ず 視覚+触覚、視覚+聴覚、視覚+味覚、視覚+嗅覚・・・ のように、視覚以外のものを加えます。

例えば、袋の中にコインなどを入れて、触らせます。

そして中に何が入っているのかを、あてさせます。

また、においあてをしてたり、 チョコレートをなめてみて、中に何が入っているかを言い合ったりします。

視覚+α(ほかの感覚)がとても大事です。

「~ようです」は、とても楽しい授業になります。

●2、次に、ステップ2の意味に入ります。

(2)の状況を示す絵カードを使います。

「~ようだ」の根拠を言わせながら、導入していきましょう。

●ステップ1で、単純な「~ようだ」をすでに、理解しているので、 この「五感+α」の「~ようだ」も、活発な発言が期待できます。

推量の「~ようだ」の配慮表現をご覧になりたい方は こちらをどうぞ。

>>推量の婉曲表現「~ようです」 ではでは ニゴでした。

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