ら抜き言葉 - 文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 国語施策情報 | 第 ...

文章推薦指數: 80 %
投票人數:10人

いわゆる「ら抜き言葉」とは可能の意味の「見られる」「来られる」等を「見れる」「来れる」のように言う言い方のことで,話し言葉の世界では昭和初期から現れ,戦後更に増加 ...   HOME>国語施策・日本語教育>国語施策情報> 第20期国語審議会>新しい時代に応じた国語施策について(審議経過報告)>I言葉遣いに関すること I 言葉遣いに関すること 4 その他 (1)語彙・語法等の問題 ア いわゆる「ら抜き言葉」  いわゆる「ら抜き言葉」とは可能の意味の「見られる」「来られる」等を「見れる」「来れる」のように言う言い方のことで,話し言葉の世界では昭和初期から現れ,戦後更に増加したものである。

 「ら抜き言葉」(例:「見れる」)を専ら可能の意味に用い,受身・自発・尊敬(「見られる」)と区別することは合理的であり,五段活用の動詞(例:「読む」)における可能動詞(「読める」)と同様に可能動詞形と認めようとする考え方や,「ら抜き言葉」の増加は可能表現の体系的な変化であり,話し言葉では認めてもよいのではないかという考え方もある。

書き言葉においても分野によってはその使用例が報告されている。

 しかしながら,この言い方は現時点ではなお共通語においては誤りとされ,少なくとも新聞等ではほとんど用いられていない。

世論調査(平成7年文化庁)においても,「食べられない/食べれない」「来られる/来れる」「考えられない/考えれない」についてどちらを使うかを聞いたところ,3例とも本来の言い方(「食べられない」「来られる」「考えられない」)を使うという答えが,平均7割を上回った。

 国語審議会としては,本来の言い方や変化の事実を示し,共通語においては改まった場での「ら抜き言葉」の使用は現時点では認知しかねるとすべきであろう。

さらに,「ら抜き言葉」については,次のような観点から今後の動向を見守っていく必要があろう。



請為這篇文章評分?